岩国市の家のマストアイテム。実は長い軒とカルクウォール。
岩国市の家のマストアイテム。実は長い軒とカルクウォール。
岩国市は山口県東部と呼ばれており、広島市の隣に位い置しています。
山口県岩国市は錦川という大きな川の恩恵を受けており、水不足に陥ることのない地域と言われております。
年平均気温が12~16度、年平均降水量が1,600~2,300mmと比較的温暖であり、風水害や地震も比較的少ないです。
ただし、梅雨期は広島県と同様に梅雨前線と暖湿流の影響で大雨となりやすいという特徴があります。
先日の西日本豪雨災害では、山口県岩国市で午前5時10分までの24時間に343ミリの雨が降り、観測史上最も多い24時間の雨の量となりました。
このように、昨今はゲリラ豪雨などが珍しくなくなって参りました。
突然の強い雨。洗濯物が・・・なんてことも多いです。
人はもちろんのこと、家こそ大きなダメージを受けています。
軒は短いけど、我が家は新築して間もないし、外壁はサイディングで水に強いから大丈夫!なんて思われる方も多いと思います。
では軒のない家ってどんないいことがあるのでしょうか。
しゅっとしたデザインがかっこいい?
コストがかからない?
かっこいい見た目でコストが削減された家ができあがり、それでお客様は満足なのでしょうか。
軒がない家は、早い段階で傷み、塗り替えをしなければなりません。
窓を開けて出かけていると軒がないために、室内にも雨が入ってしまいます。
紫外線にヤラれた樹脂部分は硬化してボロボロ・・・安物買いの銭失いになりかねません。
雨が多く、台風もあり、夏の酷暑から冬の積雪まである日本の住宅は、「絶対に」軒はある方が合理的なんです。
千年以上に渡り進化してきた純日本家屋に習って、軒を出すこと、外壁に工夫することが必要です。
今から建築される方はかっこいいデザインを重視するよりも軒を出しましょう。
そして外壁に工夫をもたらしたいと思います。
その手法が塗り壁です。
岩国市は、他の市町村に比べて、塗り壁が景観に馴染みやすい地域だと思います。
なぜなら岩国市は錦帯橋という名所を持つ、城下町がありますから、塗り壁、レトロ感がお好きな方も多いようです。
塗り壁と一口に言っても漆喰や珪藻土など色々とあります。
多くの塗り壁の良いところ、悪いところを学びましたが、一番は風土に合っているかどうか。
雨の多い岩国市の家にはカルクウォールが合うのです。
カルクウォールはスイス漆喰です。
スイスの降雨量と岩国市の降雨量はほぼ同じくらいと言われています。
そしてカルクウォールの最大のメリットは、